この3週間は弊社にとって激動でした。

9月25日にパーミッションド・ブロックチェーン構築プラットフォーム『mijin』を発表し、同日にTechCrunch Japanにその旨を取り上げていただいたのですが、その直後にMUFGがR3に加入と報じられ、そこで火がつきまして政府機関から各金融機関まで、非常に数多くのお問い合わせを頂きました。

それらを巡る中で認識したことは、興味を持たれている方々だけに限らず、現在日本国内のブロックチェーン界隈の方々や有識者の間でも、未だ「プライベート・ブロックチェーン(Private Blockchain)」と「パーミッションド・ブロックチェーン(Permissioned Blockchain)」の定義や利点が明確になっていないという点です。

そこで、現在の私の認識に基づいてそれらを分類してみました。

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ブロックチェーンを用いたサービスがあまりにも多様化してきているために、一概にはこの図には収まりませんが、変則的なものを除外して、一般的な分類をするとこうなると思われます。

右上の二つも変則的ですが、限定された企業やグループがブロックチェーンを管理するために、インセンティブを払ってオープンにノード運営を募る、という形になりますね。

また、ここでは、ブロックチェーンのLedgerの中身のパーミッションについては、分類の対象とはなっておりません。たとえば、弊社のmijinでは、Unixのファイルシステムのように、各トランザクションごとにそのパーミッションが設定できるようになるからです。

冒頭に書きましたPermissioned Blockchainの利点に関しましても、まだ欧米の有識者においても議論が分かれるところです。どちらかと言えば、「金融機関などがこっちに入ってくるな」的な意思に基づいて構築された意見も多いようですね笑

この議論に関してはEthereumのVitalik Buterin氏によるブログ記事”On Public and Private Blockchains“での見解がわかりやすいので是非ご覧ください。

BitcoinといったDecentralizedの観点から言えば、Permissioned型では当然そこに妥協すべき点もありますが、インフラのパフォーマンスやコスト、メンテナンスの観点からは大きな利点もあります。実際金融機関などが真っ先にそこに目をつけているわけですね。Permissioned型では、厳密にいますと完全な「誰にも止められない、消せない」ブロックチェーンは当然現実的に不可能ですが、「管理者が継続させたい限りは、止められない、消せない」ブロックチェーンは提供していきたいと考えております。

それらの詳細につきましては、長くなりそうですので別の機会にまとめたいと思います。

なお、mijinに関しましては今月から納品が始まります。現在は個別の対応と納品となっておりますが、実際に稼働しているシステムへの実装も始まります。ただし、一般的なソース公開やライセンシングは、来年の春を予定しております。それまでは、できる限りにプラットフォームとしての汎用性を高めておきたいと思っております。

最後に、まだご覧になっていない方は、是非mijinの動画をどうぞ。

今後とも、mijinを何卒よろしくお願いいたします。

テックビューロ株式会社
代表取締役 朝山 貴生